整形外科では、基本的に頭とお腹以外の症状に対して治療していますので、からだのしくみ、構造に詳しくないといけません。
私の卒業した大学では三年生の時に、献体していただいた方々の解剖実習がありました。学生6名に一体、丁寧に一つ一つ見せていただきました。部位ごとに細かく解剖し、名前を覚え、最後に試験もありました。当時は全てラテン語の名称でした。骨も小さな突起の名称まで覚え、そこに付着する筋肉の名前や働きも勉強しました。
さてせっかく覚えたラテン語でしたが、医師になってみるとほとんど英語表記の教科書で、新たに本と首っ引きで覚え直すことになりました。今でも解剖書はバイブルです。覚えているつもりでも新しい発見があったりします。
人のからだのしくみは本当に奥深く、興味深く、美しいです。
病気やけがの時は、精一杯元の美しい状態に近く戻せるような治療方法を考え治療しています。